2022年7月7日木曜日

週刊少年ジャンプ2022年31号感想 1/3



あかね噺


からしの噺、素直に面白かったです。「落語がいかに優れた伝統芸能でも、多くの客に伝わらなければつまらない」という信条の元で改作落語を披露していたんですね。元ネタの転失気が適度に分かりやすいのも良かったと思います。また、自身が楽しむことを第一に考えているのは確かでしょうが、客の笑いを大切にしているからこその発想だとも感じました。

一生の講評も良かったですね。笑えなかったとはっきり言いつつ期待していると伝えるのは、からしを学生ではなく落語家として見ているからこそでしょう。

そして、ひかるについても気になりますねー。あかねの寿限無がやりにくくなる演目とは何なのでしょうか。からしの噺が「古典落語を元にした改作落語」でまさにあかねと正反対の芸風だったので、逆に古典落語という部分が被っているのかなとも予想しています。ひかるも寿限無を選んでいる、という可能性はさすがに低そうですが、現時点では否定も出来ない感じですね。


何にせよ、からしの噺については予想を超える面白さでした。ひかる、そしてあかねについても期待しています。



ALIENS AREA


少女とタコ型宇宙人の正体が明かされ新たな敵も登場し、盛り上がりの多い回でした。先週少し触れられていた「要人」とは少女のほうだったんですねー。グロテスクな見た目に反して少女(パイウン)を懸命に守っているタコ型執事も何だか可愛いです。辰巳とパイウンの交流も微笑ましいですね。また、王道の美形である暗殺者、二ノ太刀も上手いですが、やはり個人的には執事やパイウンのようなグロテスクなキャラやマスコット的なキャラのほうが見ていて楽しいです。

本格的なバトル展開に突入しそうな引きもワクワクしますね。ニノ太刀も驚くほどの身のこなしを見せ、成長のためにあえて辰巳を戦わせようとする写楽がかっこ良かったです。「胸を貸しておくれよ」という台詞が光りますね。


ただ、いきなり二ノ太刀のようなキャラを登場させてしまうと後々の敵の印象が薄くなるのでは、と少し心配になりました。また、暗殺者であるのにも関わらず顔を隠すこともなくいきなり襲いかかる、などの部分も気になります。そしてやはり先週が盛り上がるに欠ける回だったので、今回と合わせて一話にまとめたほうが良かったかも、と感じました。

ですが、今回飽きずに一気に読むことが出来たのは事実ですし、来週の二ノ太刀VS辰巳にも期待しています。写楽とのコンビネーションもそろそろ見たいです。



ルリドラゴン


フラペチーノ、美味しいけど高いですよねwお洒落なカフェに気後れするルリに親近感が湧きました。

女子だらけの勉強会、微笑ましいですねー。最後にポーズを決めてみんなと集合写真を撮るシーンも、ルリの心情の変化が感じられて和みます。日常的な写真にルリのツノが映っているのもこの作品らしいですね。

また、新キャラの神代も気になりました! ルリに直接「苦手」と伝えるなどはっきりとした性格のようですが、仲良くなれば敵にはならないと話す大人びた一面もある面白いキャラですね。そして、派手な外見に反して非常に優秀なこと、悪魔をかたどったような目立つヘアピンをしていることなどから、彼女も異種族なのでは?と考察してみます。苗字が正体を表しているとすると、もしかして神の化身だったりするのでしょうか?


カフェでの勉強会という日常的なネタの中に、新キャラなどの深読み出来る要素が含まれて興味深く読めました。今後、非日常の部分も描かれることを期待しています。




  りは「印象的な新キャラを出せたのは大きいですね。

     ルリだけではなく神代にも注目したいです!」


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