2022年10月19日水曜日

週刊少年ジャンプ2022年46号感想 2/2



大東京鬼嫁伝


けろるは出て来る度に話を盛り上げてくれますね。愛火のライバルになるつもりはなさそうなのに、彼女の邪魔ばかりしてしまう展開が面白いですw

また、進太の回想も印象的でした。今の花札家が出来るまでの経緯が興味深いですね。再婚を繰り返した結果ではあるようですが、子どもだけで暮らすことになった理由なども描かれると嬉しいです。

愛火の一途さも良かったです。「いつか絶対~」という台詞と表情がとても可愛いですね。

そして、ラストに登場した猫娘のみゃーこも印象的でした。こちらは本気で愛火のライバルになることを企んでいるようなので、けろるとはまた違った立ち位置のキャラになる気がします。


ただ、もののけ関連の話ではなくのんびりとした回が続いたのは正直少し退屈にも感じました。また、みゃーこは性格や口調は面白そうなのですが、デザインに際立つような個性はない気がして少し心配になりました。

ですが、進太が美少女のもののけに狙われるのでは、という引きは好きです。次週への期待も持てました。みゃーこの介入で物語も動きそうなので、注目したいと思います。



ALIENS AREA


犯人の過去に惹き込まれました。明菜を特別に思う理由も伝わって来て切なかったです。

また、A3の新たな闇が明かされたシーンはゾクッとしました。犯人がA3と外5をぶつけてどちらも消滅させるという方向に進んだ気持ちも少し分かってしまいます。

そして、ラストもとても印象的でした。写楽の作戦と、すぐにそれを受け入れる泉の会話がかっこ良いですね。「外5をなめるなよ」という泉の台詞にグッと来ました。


ただ、犯人の上司が組織の秘密について自ら話すという展開には引っかかりました。当事者に伝えたらどう考えてもトラブルが起きますよね。犯人はA3の中で出世していたのですから、資料を見て知ってしまった、などで良かったのではと思います。

また、厳しいようですが犯人の主張がほぼ正論になってしまっているんですよね。外5は優秀な人材は揃っているのでしょうが、異星人の対策は明らかに十分ではないというのが正直なところです。結局は外5もA3の闇を生む原因を作っているのでは、と思ってしまうんですよね。

ですが、今週は淡々と進む構成の中に見どころがちりばめられており惹き込まれたことも確かです。静かな空気感の中で描写される会話が魅力的ですね。掲載順や内容などから判断して終わりは近いと思うのですが、もっと早くこういったシーンを描ければ結果は違っていた気がします。

全てを解決して終わるというのは難しそうですが、今回の事件についてはまとめられるのではないかと思います。写楽と辰巳が犯人も含めて脱出することに期待しています。



すごいスマホ(最終回)


終わってしまいましたね。内容や話数から見て打ち切りと判断して良いでしょう。

ただ、今週は惹き込まれる場面も多かったです。特に全一郎が修の行方を知っていたという描写と、すマホのAIの正体が明かされる場面が印象的でした。修については全一郎のモノローグを読むと亡くなっている可能性が高いとは思うのですが、断定までは出来ないとも感じます。全一郎の言う「彼」は修ではないかもしれませんしね。「予行練習」という表現にもゾクっとしました。

AIについては正直予想出来ていたのですが、大切そうにすマホを握るQと全一郎が印象的でした。特に全一郎は直前までの非道な言動とのギャップに惹き込まれました。


ですが、他のすマホ所有者の掘り下げがされないまま終わったこと、Qと全一郎の決着も描かれなかったことは正直問題では、と感じます。すマホ所有者については大量の新キャラを登場させることでいわゆるテコ入れを狙ったのかもしれませんが、それ自体正直悪手だと思うんですよね。他の所有者達が出て来た時点で掲載順も下がっていましたし、長期連載でなければ扱い切れないほどの数のキャラを登場させるのは無謀だったのでは、と個人的には感じます。

何度かこのブログでも触れていますが、やはり藻浦編が失速の一因だった気がします。藻浦のキャラを変える、もしくは全く別のエピソードを展開するなどしていれば結果は違っていたのではと思うんですよね。

藻浦編終了後は光る部分も多かったですし、絵やジャンルは好きなので終了は残念です。ただ、問題点もいくつか浮かびますし、肝心な部分が描写されないまま終わってしまったという印象なので、すごいスマホについては後日個別記事を作成する予定です。




りは「詳しくは後日別記事で書きますが、
推理ものだと特に綿密な計算が大切だったと思うんですよねー。
冨澤先生、肥田野先生、お疲れ様でした」



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